【速報】参議院選挙2025終盤情勢分析：与野党の獲得議席予測と各党最新動向

参議院選挙は、終盤に差し掛かり、各党の獲得議席予測が明らかになってきました。

朝日新聞社とANNの情勢調査によると、選挙戦序盤の優位から一転、与党は厳しい戦いを強いられており、非改選議席を含めても過半数獲得が難しい情勢です。

一方、野党は立憲民主党が議席を伸ばす可能性を見せるなど、混戦模様を呈しています。

この記事では、最新の情勢調査に基づき、各党の獲得議席予測を詳しく分析し、各党の具体的な政策や活動、そして今後の選挙戦の行方を考察します。

最新予測

朝日新聞社とANNが行った参議院選挙の終盤情勢調査によると、各党の獲得議席予測は以下の通りです。

自民党:
選挙戦序盤の優位から接戦に持ち込まれ、比例も伸び悩み、30議席台前半となる可能性があります。
- 現在の動向: 「政治は国民のもの」という立党の精神を掲げ、2025年公約を重点政策として推進。小渕優子本部長が「事実上の政権選択」と発言するなど、選挙戦終盤に向けた危機感を表明しています。三重県知事選挙などの地方選挙にも注力し、候補者公募や参院選2025特設サイトを通じて国民に情報を発信しています。
公明党:
9議席前後となる見込みで、東京選挙区を除く全ての選挙区で接戦や混戦から抜け出せていません。
- 現在の動向: 物価高騰対策、医療・福祉、子育て・教育、平和・外交、政治改革などを重点政策として掲げ、国民の声を政策に反映させる活動に力を入れています。特に「小さなからだ、大きないのち。」や女性向け政策に焦点を当てた動画コンテンツも積極的に公開し、2025年の参院選や都議選に関する情報もウェブサイトで提供しています。
参政党:
15議席前後を獲得し、選挙区で7議席前後、比例でも野党トップを争う可能性があります。
- 現在の動向: 「教育・人づくり」「食と健康・環境保全」「国のまもり」の3つを重点政策とし、特定の支援団体に頼らず国民からの寄付で運営する「草の根政党」であることを強調。神谷宗幣代表による全国行脚の街頭演説や、活発なSNSでの情報発信、質問主意書の提出などで政策を訴えています。7月19日には参院選最終応援演説が東京で予定されています。
立憲民主党:
改選前の22議席を上回り、27議席前後を獲得する可能性があり、1人区を中心に選挙区で議席を伸ばしそうですが、比例では伸び悩んでいます。
- 現在の動向: 物価高から国民を守ることを最重要課題とし、「食料品の消費税ゼロ%」「食卓おうえん給付金」「ガソリン・軽油価格の引き下げ」などを提案。就職氷河期世代やシングル世帯への支援、教育・子育て、社会保障の充実、政治改革なども推進しています。各地での街頭演説会や、多様な組織活動を通じて国民の声を反映させる取り組みを行っています。

国民民主党:
選挙区では混戦を抜け出せていないものの、比例で議席を伸ばし、目標の16議席以上が視野に入っています。
- 現在の動向: 東京都議会議員選挙で複数の公認候補が当選するなど、地方選挙での実績を積み重ねています。玉木雄一郎代表による街頭演説会を定期的に開催し、党の基本情報や政策、最新ニュースを公式サイトで発信しています。
日本維新の会:
改選前からほぼ横ばいです。
- 現在の動向: 「身を切る改革」を主要政策に掲げ、東京の政治改革を目指す「東京維新の会」が活動。教育の無償化、子育て支援、抜本的な行政改革、統治機構改革など、「生まれ変える8つの『新・東京』」を掲げています。都議会議員選挙に向けたボランティア募集や政策集の公開を行っており、民間感覚を持った政治を訴えています。
共産党:
4議席前後が有力です。
- 現在の動向: 「物価高・生活苦の解決」を最優先課題とし、消費税5%への減税、教育費負担ゼロ、医療・介護の充実などを主張。平和外交や裏金政治の根絶も掲げています。232万人から「くらしの悲鳴」を聞く対話運動を展開し、機関紙「しんぶん赤旗」やSNSでの情報発信も活発に行っています。7月20日の投票日に向け「#比例は共産党 2025」をスローガンに活動しています。
れいわ新選組:
3議席前後が有力です。
- 現在の動向: 消費税廃止、現金給付、富裕層への課税強化、社会保障の充実などをマニフェストの柱としています。山本太郎代表による積極的な街宣活動を展開し、大企業や労働組合に頼らない「草の根政党」としての活動を強調。参院選2025では「＃比例はれいわ」をスローガンに掲げ、全国比例と各選挙区で公認候補が活動しています。

社民党：
議席を増やす可能性があります。
- 現在の動向: 基本政策に基づき、社会新報の発行や声明・談話を通じて情報を発信。最近では、排外主義の煽動に反対する主張や、生活を重視する姿勢を強調しています。
その他：
日本保守党、チーム未来、NHK党、みんなでつくる党（旧ごぼうの党）は議席を獲得する可能性があります。
- 日本保守党: 食品の消費税ゼロ、再エネ賦課金廃止、移民政策の是正、憲法9条改正、日本の伝統文化の保護などを主要政策に掲げています。2025年参議院選挙に向けた街頭活動やメディア出演を活発に行い、政策や選挙情報を発信しています。
- チーム未来: 「デジタル民主主義」「くらしと行政」「経済財政」などをテーマとする「実践型」の政党です。AIと対話できるマニフェストを公開し、国民の意見を政策に反映させる仕組みを提供。党首の安野たかひろ氏をはじめ、公認候補者が参院選に出馬しており、早稲田大学の公約評価で1位を獲得するなど政策への注力を強調しています。
- NHK党: NHK受信料制度の問題を訴え、NHKスクランブル放送の実現を公約としています。悪質なNHK委託法人の被害者救済にも取り組み、党の存在がNHKに変化を迫っていると主張。立花孝志党首は、今回の選挙で国政政党要件を満たせなければ引退するとしています。
- みんなでつくる党（旧ごぼうの党）: 「誰の心も壊さない社会」を目指し、命と尊厳を守ることを重視しています。「言葉が人を殺す社会」から「言葉が人を救う社会」への転換を掲げ、特に若者が参加したくなる政治づくりを目指しています。党の綱領や参院選公約を公式サイトで公開し、SNSでの情報発信も行っています。