2025年6月15日放送のTBSラジオ「爆笑問題の日曜サンデー」にゲスト出演した田原俊彦さん（当時64歳）は、生放送中に不適切な発言と行動を行ったことで物議を醸しました。
具体的には、女性アナウンサーである山本恵里伽さんの手に指で触れる行為や、性的なニュアンスを含む発言などを繰り返しました。
発言の場となったTBSラジオ『爆笑問題の日曜サンデー』とは
TBSラジオ『爆笑問題の日曜サンデー』は、パーソナリティのお笑いコンビ爆笑問題と、アシスタントの山本恵里伽アナウンサーが務めるトークバラエティ番組で毎週日曜に生放送されています。
番組には毎回ゲストが出演し、リスナーとの生電話企画や旬のニュースを扱うコーナーを通して、幅広い世代から支持を集めています。
しかし、生放送という性質上、出演者やゲストの発言が時折問題視されることもあり、今回はこの自由な雰囲気が裏目に出た件と言えます。
不適切発言や行動の内容は？
問題となった2025年6月15日の放送はゲストに田原俊彦さんを迎えていました。
番組内で問題となった発言には、「真ん中の足はもっと上がるんだけどね」や、「カッチカチや！」、「今もギンギンです」などが含まれ、これらの言葉が文脈を無視した形で用いられました。
これに対して番組アシスタントの山本恵里伽アナウンサーは「やめてください、ドン引き」と強く反応し、現場の空気は一時険悪なものとなりましたた。
また、田原俊彦さんは隣に座っていた山本恵里伽アナウンサーの手に触れたようです。
山本恵里伽アナウンサーは「ホントにダメですよ！やめてください、読まないからね！」と冷静に注意しました。
スタジオの雰囲気を崩さず毅然と対応した彼女の姿勢には、SNSでも称賛の声が集まったようです。
TBSラジオからの謝罪と発表内容
この問題発言を受け、TBSラジオは2025年6月20日に公式声明を発表しました。
同局は、田原俊彦さんの一連の言動を「不適切なものであった」と認めたうえで、出演者本人およびそのマネジメントに対し再発防止の申し入れを行い、謝罪を受けたと述べました。
また、「今後は出演者や番組関係者に対する安全確保とコンプライアンスの徹底をより強化する」と明言しました。
この対応は迅速で誠実と考える一方、放送前に田原俊彦さんへ注意喚起をしていたにもかかわらず不適切な発言が抑えられなかった点については批判の声も上がっています。
特に、SNS上では「昭和の感覚で今の時代に通用すると思わないでほしい」「聞いていて不快だった」といったコメントが相次ぎ、世代間の感覚のギャップを痛感する投稿も目立ちました。
また、「公共の電波での発言としては許されない行為」「TBSラジオは事前注意があったのに対応が甘かった」として、番組や放送局そのものへの不信感を訴える声も広がりました。
田原俊彦さんのコメント
田原俊彦さんもこの問題を受け、直後にコメントを発表しました。
その中で「軽率な発言で多くの方々に不快な思いをさせてしまったことを深くお詫び申し上げます」と謝意を示しました。
また、「自分の発言が今の時代にそぐわないことを認識し、反省しております」とし、今後は同様の行動を改める意向を述べました。
ただ、その一方で、過去の昭和時代の価値観や自身のキャラクターが要因とされたことについて、一部では「悪気はなかった」とする趣旨の発言もあったと報じられました。
この曖昧な姿勢がさらなる炎上を招くきっかけとなったとも言われています。
不適切発言を巡る世間やメディアの反応
田原俊彦さんの不適切発言が報じられた直後、ソーシャルメディアでは多くの批判の声があがりました。
TBSラジオ「爆笑問題の日曜サンデー」における性的なニュアンスを含む発言や女性アナウンサーの手に触れる行為は、倫理的に問題があるとして多くのリスナーから非難されています。
ニュースサイトから今回の問題の概要が報じられると、各メディアは田原俊彦さんの言動を取り上げるとともに、昭和時代の価値観と現代のジェンダー意識の変化に焦点をあてた分析記事を掲載しました。
「過去に受け入れられていた発言が、現代ではタブーとされる」という点に着目し、芸能界における時代錯誤の考え方を問題視する論調が多く見られました。
さらに、「事前に注意喚起をしたTBSラジオ側の対応は十分だったのか」「女性アナウンサーへの配慮が足りなかった」といった放送倫理やコンプライアンスの観点からの指摘も目立ちました。
その一方で、一部のメディアは田原俊彦さんのこれまでのキャリアや、昭和時代のアイコンとしての背景にも触れ、彼の立場を理解しようとする内容を掲載する動きもあったようです。
まとめ
田原俊彦さんがTBSラジオ「爆笑問題の日曜サンデー」で不適切発言を行った一連の件は、コンプライアンスの重要性を再認識させる出来事となりました。
特に芸能人やパブリックフィギュアは多くの人々に影響を与える存在であり、その発言や行動が社会に与える影響は計り知れませんが、世間やメディアの反応は多岐にわたり、とりわけ倫理感やジェンダー意識に関するテーマがクローズアップされる結果となりました。
中居正広さんによるフジテレビアナウンサーに対する性暴力が大きく取り上げられる中で、田原俊彦さんが起こした不適切発言はまだ昭和時代の価値観が影響している可能性があります。
昭和時代には、男性中心の文化や娯楽が広く受け入れられており、その中で許容されていた発言や行動が存在しており、特に、芸能界では性を強調するようなジョークや振る舞いが珍しいものではなく、田原俊彦さんの全盛期にメディアを支えた要素でもありました。
しかし、現代社会ではこうした価値観は大きく変わり、時代錯誤の考え方は個人だけでなく芸能界全体が向き合い、改めるべき課題となっています。
特に、不特定多数の視聴者やリスナーが関わるメディアは、時代に即した価値観を共有し、発信する役割を担うことで、信頼を取り戻すことができるでしょう。
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