iPhoneやMacBookを購入する場合、新品ならメーカー保証があるので価格の安いところを探して購入すればいいですが、中古品を購入する場合は一点一点品質が違うのでどこで購入するか悩みますよね。
iPhoneの中古を検索すると最近よく見るバックマーケット(Back Market)ですが、出品している業者について徹底解剖してみました。
バックマーケットはiPhoneなどの中古スマホをリファービッシュし、機能面について1年間の保証をつけて販売しているマーケットプレイスです。
バックマーケットの出品者は商品ごとに異なりますが、iPhoneの中古品を取り扱うバックマーケット以外のサイトでは保証期間は様々ですので、おすすめの購入先について調査してみました。
また、日本でのサービスはまだですが、バックマーケットと似たリファービッシュ専門の「reebero」というサイトがありますので紹介します。
バックマーケットのリファービッシュとは?
リファービッシュとはメーカーや製造元が商品を修理・整備して新品に準じた状態で販売することです。
最近ではメーカーも出荷できなかった商品をリファービッシュして販売することが多く、AppleがリファービッシュするiPhoneは新品と同じ保証がついています。
しかし、バックマーケットによるリファービッシュは新品に準じた整備は行ってもバッテリーの性能が80%以上残っていることを基準としており、購入者のレビューでもリファービッシュに対する期待が大きいとバッテリーの性能が低かったときに残念がる声が多いようです。
外観については、以下の3つのグレードを基準として再生されていますが、購入者のレビューを見ると概ね傷については殆ど想像以上に綺麗であるコメントが多く、傷については厳しくチェックされているようです。
- Aグレード:
画面には傷がなく、本体は 20cm以上離れたところからでは確認できない、ほとんど目立たないくらいの傷がある場合あり - Bグレード:
画面には傷がなく、本体は50cm以上離れた場所から確認できない細かい傷がある場合があり(軽い経年劣化あり) - Cグレード:
画面が表示された際に、わずかに目立つ小さな傷がある場合があり、本体は傷やへこみがあり(経年劣化あり)
管理者個人としては、バッテリーの性能が表示されていたり、オプションサービスで新品交換することができれば良いのにとは思います。
しかし、バックマーケットは中古品を新品と同様の品質基準で再生することで環境に対する負荷を低減することを企業ポリシーとしているので仕方ないのかもしれません。
iPhoneの人気について
iPhoneはOSも本体も同じApple社で開発されたスマホで、AndroidのようにOSと本体が別の会社で開発されたスマホとは異なります。
一つの会社が本体とOSをセットで開発することにより、セキュリティやパフォーマンスが非常に優れ、Apple社の製品全体が統一されたUIのためブランドイメージが洗練されています。
そのためか、世界中でのiPhoneの人気は非常に高く、とりわけ日本はWorld Population Reviewで発表されている227カ国中で9番目にiPhoneのシェアが高い国です。
ちなみにAppleの本拠地であるアメリカは19位で、TSMCのある台湾は22位、Foxconnのある中国は119位でしたが、意外にも北朝鮮が4位とiPhoneのシェアが高いのは初めて知りました。
経済制裁を受けていてもiPhoneはどこからか輸入して買えるのですね。
バックマーケットの販売登録業者について
そんな人気のiPhoneは中古品を取り扱う販売業者も多数存在します。
最近よく見るバックマーケットはリファービッシュ品専門のマーケットプレイスで、一見するとブラックマーケット(Black Market)のように見えるので怪しいサイトに見えますが、iPhoneやMacBookの中古品をリーズナブルに購入することができるサイトです。
しかし、そんなバックマーケットも出品している販売業者は商品ごとに異なり、ざっと見ただけで20社前後の以下の業者から販売されており、大きく次のような分類に分けられます。(調査は2024年4月初旬時点、iPhoneのみ)
- 独自の販売サイトを持ち、バックマーケット以外でも販売する出品者
- 保証期間がバックマーケットと同じ出品者
- 保証期間がバックマーケットと異なる出品者
- 独自の販売サイトを持たず、バックマーケットで販売する出品者
- 買取専門業者
- リユース品を取り扱う商社
独自サイトでも保証期間が同じ業者
バックマーケットに出品している業者の中でも独自サイトで販売している業者もあり、独自サイトで販売している保証内容をチェックしたところ、以下の業者はバックマーケットの保証と同じ1年間保証をつけていました。
独自サイトで販売しているものも一定のリファービッシュ品と同様の品質チェックをしているので同じ保証期間をつけているのかもしれません。
- にこスマ:
- 買取・販売業者、独自サイトあり、1年保証
- MyWit Japan:
- 米国の中古販売業者、楽天モール、1年保証
- ハピネスネット:
- 買取・販売業者、独自サイトあり、1年保証
- SECONDHAND:
- 中古販売業者、独自サイトあり、1年保証
独自サイトとは保証期間が異なる業者
バックマーケットに出品している業者の中でも独自サイト、もしくは違うECモールで販売しているが、以下の業者については保証内容がバックマーケットとは異なっていました。
バックマーケットで販売する商品はダメージの少ないものをリファービッシュし、それ以外の中古品は独自サイトで販売しているのかと思われます。
- Al Across:
- 独自サイトあり、整備済み品の販売、保証は6ヶ月
- ニューズドテック:
- 楽天モールに販売サイト「トリスマ」あり、保証は1ヶ月・レビューで3ヶ月
- WORLDMOBILE:
- Geoグループの中古買取・販売業者、楽天モール、保証は1ヶ月・レビューで2ヶ月
- エムコム
- Yahooモールに販売サイトあり、保証は1ヶ月
- RECO:
- Yahooモールに販売サイトあり、保証は1ヶ月
- ギフトグッズ:
- 買取・修理・販売店、Yahooモールに販売サイト「ウリカイスマホ」あり、ほとんど在庫切れ、保証は1ヶ月
独自サイトを持たない販売業者
バックマーケットに出品する業者で独自の販売サイトを持たない業者は、買取や下取り専門の業者もあり、買い取った商品の中からダメージの少ない商品をリファービッシュして再販しているのかと思われます。
- トップテレホン:
- ムスビーへの出店履歴あり、現在は閉鎖中?
- KIRIN MOBILE:
- ムスビーへの出店履歴あり、現在は閉鎖中?
- Second Store:
- 詳細不明
- アップルバイヤーズ:
- Apple製品の買取専門店
- Loop Mobile:
- 楽天モールに販売サイトあり、店舗改装中で閉鎖中?
- ALEX PC:
- 独自サイトあり、スマホのラインナップなし
- Japan Electronics:
- 詳細不明
- 南州モバイル:
- 下取り・リユース商社
- gizmogo:
- 買取専門店
バックマーケット以外の中古販売店について
最近はGoogleで「iPhone」「中古」と検索するとバックマーケットがスポンサーとして上に表示されますが、検索順位の一番に出てくるのはやはりイオシスです。
イオシス
イオシスは大阪に本社を構える、スマホ・タブレットの中古品の買取・販売や、ちょっと怪しいPC周辺機器、ジャンク品など一風変わった商品も取り扱う中古販売店です。
iPhoneを始めとするスマホの中古品を高価で買取しており、品ぞろえも豊富でバッテリーの性能がどれぐらい残っているかも表示されていますので店頭で実機を見比べて購入することができます。
保証期間は商品によって異なりますが、1ヵ月~半年程度となっています。
また独自に「イオサポ」と称して1年間延長することも可能ですので、安心して購入することができます。
リコレ(ソフマップ)
ビックカメラグループのソフマップがパソコン・スマホ・ゲームの中古品を販売する専用チャンネルです、以前はソフマップのサイトで中古のスマホの買取・販売を行っていましたが、今はWEBの販売チャンネルであるリコレになっています。
ソフマップブランドから「ソフマップ Re Collection」の店舗では実機を確認して購入することができます。
リコレでの中古スマホの保証期間は1ヵ月となっていましたので中古スマホの保証期間としては標準的でしょう。
パソコン工房
BTOパソコンも販売するパソコンメーカーであり、ゲーミングパソコンに関連した各種パーツの取り扱いに特化しています。
こちらもパソコンやスマホの中古買取・販売も行っており、店舗では実機を確認して購入することもできます。
中古スマホの保証期間は1ヵ月となっていますが、実店舗に持ち込んで修理や問い合わせを行うことができますので、初めて中古品を購入する場合は対面で話をすることができるので安心です。
まとめ
中古品は一点一点が違う商品のため、購入時に販売店を比較することが難しいです。
それでも購入する際に見るべきポイントはいくつかありますが、以下の項目が価格とバランスが取れているかどうかが重要です。
- 経年数(発売後の年数)
- 外観などのダメージ(液晶ガラス、キーボードなど)
- 消耗品のダメージ(バッテリー、液晶など)
- 保証期間
経年数は新しければ新しいほど価格も高く、ご自分の予算との兼ね合いで決めることになりますので、購入を決めるポイントは外観と消耗品のダメージで予算に折り合いをつけることになると思います。
バックマーケットに出品する業者は様々ですが、30日間の無条件による返品や1年間の品質保証をしているので、もし万が一、問題が生じたとしてもバックマーケットがフォローしてくれる安心感があります。
しかし、バックマーケットは実店舗を持たないため、以下の2つのデメリットが挙げられます。
- 実機を写真でも確認することができない。
- バッテリーの性能がどれぐらい残っているか分からない
外観は比較的好意的なレビューが多いので、バッテリー性能にこだわりがなければバックマーケットで購入するのがオススメですが、バッテリー性能を確認した上で納得して購入したい方は実店舗やバッテリー性能を表示している販売店で購入するのがオススメです。
最後にバックマーケットと同じようにリファービッシュ品を取り扱うマーケットプレイスとして、北米や豪州でサービスを開始している「reebero」というサイトがありましたので紹介します。
reebero
シンガポールに本拠地をおくiPhoneやMacBookなどのリファービッシュ品を取り扱うマーケットプレイスです。
サービスの内容やサイトの作りなど、バックマーケットをお手本にしているような感じがしますが、取り扱う商品は少し幅広く、ゴルフクラブやゲームの取り扱いもあるようです。
日本でのサービスはまだありませんが、以下の7カ国でサービスが開始されています。
もし日本でもサービスが開始されたら私たち消費者にとっては選択肢が増えるので楽しみです。
- アメリカ
- カナダ
- シンガポール
- マレーシア
- オーストラリア
- ニュージーランド
- 香港
このブログはXserverで運用しています。
気になる人はチェックしてくださいね。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
ではまたね〜。